「は」と「が」の使い分け
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助詞の「は」と「が」は,文の主語に付けることができます。しかし,この2つの助詞がひとつの文に共存していることがあります。 |
あそこのすし屋はマグロがおいしい。 |
そのスマホは私が息子に買い与えた。 |
1つ目の文で,述部の「おいしい」に噛み合うのは「マグロ」ですから「マグロ」が主語になります。2つ目の文も同じ考え方で「私」が主語です。いずれの主語にも「が」が付いていますから,「は」が付いている言葉は主語ではないことになります。この「は」は係助詞で,付いている言葉は主題です。主題は,その文が述べるまたは説明する対象や範囲を意味していますから,「は」は「〜に関しては」や「〜については」という表現に置き換えると「は」の意味することが明快になると思います。日本語では,この主題がよく登場しますし「は」を主語に付けることもできますから,「は」を使う回数はかなり多くなります。 |
また,主語に「は」を付けた場合と「が」を付けた場合を比較すると,「が」のほうが主語を強調している印象があります。 |
この本は,とても面白かった。 |
この本が,とても面白かった。 → 「他にも面白い本はあったけど,この本が特に面白かった」という印象を受けます。 |
以上のような違いを踏まえて「は」と「が」を使い分ければ,流れのよい文章を書くことができるでしょう。 |
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